【解説】板情報について

板情報とは

チャートの解説に引き続き、ここからは「板情報」の解説を行っていきたいと思います。

板情報とは、チャートなどの他の情報と並んで、最も基本的かつ重要な情報の1つです。

SMBC日興証券より

SMBC日興証券より

証券会社によって見た目に多少の差異はありますが、どの株についても必ずこのような表を見ることができるようになっています。

これを「板情報」といいます。

今回は、この板情報の読み方を解説していく前に、まず前提として、そもそも株価とは何なのかを解説していきます。

株価とは

そもそも、株価とは何でしょうか。

社会学的見地、経済学的見地など、さまざまな角度から、さまざまな定義の仕方があると思いますが、我々個人投資家にとって、現実的に理解すべき定義としては、以下のように表現できると思います。

株価とは、その株について最後に売買契約が成立した際の、その売買代金のことである。

これは、どっかから引用したのではなく、私が個人的に勝手に定義付けしたものです。でも、大きく外れてはいないと思います。

私が株について何も知らなかったころ(つまりつい最近まで)、株価というのは、誰かがその会社の株を査定して決めているといった感じのイメージがありました。株価は会社の業績等によって変動するものであるという認識はありましたが、その「変動」を決めているのは一般人ではなく、特定の権限を持った誰か(証券会社などの企業又は国等)だと、漠然と思っていました。

私が無知なだけかもしれませんが、漠然とこういった認識を持っている人は実は多いのではないかと思います。

しかし、これは完全なる誤りです。株価を決めるのは、他でもない我々なんです。

株価はどのように決まるか

さて、先ほどの定義に戻りましょう。

株価とは、その株について最後に売買契約が成立した際の、その売買代金のことです。つまり、今Aさんという人が、◯◯社の株(単純化するために単元は1株とします)を1000円で買いたいと思っていたとします。そして、世の中にはその株を売りたいと思っている人もたくさんいます。その中で、たまたま一番早く◯◯社株を1000円で売りたいと名乗りをあげた人がBさんでした。この場合、AさんとBさんとの間に、◯◯社株を1000円で売買するという契約が成立します。この瞬間、◯◯社株の株価は1000円となるのです。

もし、次の瞬間にCさんとDさんの間で◯◯社株を500円で売買するとの契約が成立した場合、その瞬間、◯◯社株の株価は1000円から500円に下落します。その後またEさんとFさんが2000円で売買した場合・・・、当然株価は2000円に上がるわけです。

どうでしょうか。私は最初にこれを知ったとき、けっこう驚きました。株価はその株をいくらなら売ってもいいか、いくらなら買ってもいいか、その当事者の意思が合致したときに、その合致した値段へと変動するんです。なので、先ほどの例のように、500円とか1000円単位で株価が変動することもありえます。

しかし、現実的には、株価には妥当な「相場」というものがあり、様々な環境的要因や、会社の財政状態、売上の高低などにより、通常はだいたい一定の水準を大きく変わらずに推移するわけです。

今500円前後で推移している株を、「1万円で売りたい!」という注文を出すことはできますが、500円前後の株を1万円で買いたい人なんていませんよね。だから、この株価が500円から1万円にいきなり上がることは現実的には無いわけです。500円前後の推移であれば、550円なら売ってもいいと思う人、490円まで下がったら買ってもいいと思っている人、などなど、その近辺で思惑が巡らされるわけです。

ですから、以前にもお伝えしましたが、今現在株価がある金額であったとしても、「必ずしも現在の株価でその株か買えるわけではない」というわけです。現在の株価は、直前に成立した売買契約の値段でしかなく、自分もその値段で売れる(あるいは買える)とは限らないわけです。もしかしたら、今の値段より安く買えるかもしれませんし、逆に今の値段より安く売るはめになるかもしれません。

板情報の必要性

そこで重要になってくるのが、冒頭でご紹介した「板情報」なんです。

板情報には、現在のだいたいの株価と、どのあたりの金額で売りたい(あるいは買いたい)と思っている人が、何人くらいいるかが書いてあるんですね。前述の説明でおわかりかと思いますが、板情報が無いと、自分が株をいくらで買う(あるいは売る)ことになるか、予想がつかなくなってしまうわけです。

板情報がいかに重要か、おわかりいただけましたでしょうか。

 

次回は、実際に板情報の読み方を解説していきたいと思います。

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