【解説】IPO株とは2

IPO株初値の上昇確率

IPO株は、どのくらいの確率で公開価格よりも初値が高くなるのでしょうか。

これについては、公開情報として普通に出ています。

日本経済新聞に、ここ4ヶ月ほどの公開価格と初値をまとめた表が掲載されていたので、以下に引用させていただきます。

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日本経済新聞より

日本経済新聞より

約4ヶ月で30件のIPO株が売りだされています。そのうち、初値が公開価格を上回ったIPO株(表の一番右が赤字のもの)は、26件です。これは、全体の86%にものぼります。少なくとも、この4ヶ月だけを見ても、なんと8割5分が上がったのです。

一方で、初値が公開価格を下回ったIPO株(表の一番右が緑字のもの)は3件で、これは全体の10%です。初値と公開価格が同じだったのが1件ですね。

IPO株初値の上昇率

これだけ高確率で上がるということがわかったところで、次にどれだけ上がるのか、その上昇率を見ていきたいと思います。

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最も上昇率が高かったのは、7月16日に上場した㈱アイリッジ<3917>の+429.17%です。1,200円の公開価格が、初値ではなんと6,350円になりました。これは1株の値段ですので、最低売買単位である100株を購入していたと想定しても、515,000円の儲けが出たことになります。簡単な抽選に参加するだけで、50万円以上の利益が出るなんて信じられませんよね。

また、上昇した場合の上昇率を平均すると、109.17%です。プラス100%以上ということは、平均するとだいたい公開価格の2倍にはなっているということですね。さすがに上昇率にはばらつきがあり、上昇率が数パーセントにとどまる場合もあります。まぁそれは運ですね。それでも、ほとんど何もせずに利益が出るのですから良いですよね。なお、上昇したときの利益の実金額の平均は1,826円です。つまり、平均すると182,600円の利益が出ているということになります。

一方で、残念ながら初値が公開価格と比べてマイナスになってしまった場合の下落率の最高は-7.88%、平均すると-4.47%です。上がるときは大きく上がりますが、下がるときはそんなに大きく下がることはない、ということがわかるかと思います。IPO株への期待が大きいだけに、初値が公開価格よりも下がるとガッカリですが、それでも大損するということはあまりないと言えそうです。下がったときの実金額の平均は113円ですので、損失額の平均は11,300円ということになります。

このように上昇率は非常に高く、下落率はかなり低いということがおわかりいただけると思います。ただし、当然IPO株もノーリスクではありませんから、10,000円以上の損失が出ることも覚悟はしないといけませんね。

ちなみに、仮にこの約4ヶ月の間のIPO株30銘柄全ての抽選で当選し、それぞれ100株を購入していたとしたら、なんと合計で4,350,300円もの利益が出ていたことになります。まぁ、現実には全部に当選するのは不可能でしょうけどね。それでも、一般の株に比べて、IPO株で利益を得る確率がいかに高いかがおわかりいただけたと思います。

 

というわけで、今回はIPO株の初値上昇確率、そしてその上昇率についてご説明しました。ちょっと長くなってしまったので、IPO株抽選の当選確率については、次回ご説明したいと思います。

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